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十一月十一日  順応と死

前の話

十一月十日  時間が守れない
前の話  今朝はいささか気分よく始まった。午前中は父と映画を観に行くなどした。何度見てもクラリスは可愛い。幼い頃は「国連加盟国」だの「西ドイツ」だの分からなかったが、世界史を習うと多少のその辺の情勢と歴史に詳しくなれる。成長してか...

 

 

再び、陰鬱。定期的に気持が病んでくるが、心療内科にも行った方が良いだろうか。

今日という日はレムリアの新年という事で、スピリチュアル界隈は新年、新年と盛り上がっている。
私はあんまりその波に乗っていない。
レムリアの新年は十一月十一日。しかし地球の新年は一月一日で、宇宙の新年は三月二十一日らしい。
これだけバラけた新年があると、もはやいつでも新年で良いのではなかろうかと思ってくる。
無論、これは私の心のすみっこの心情であって、全面的に投げやりなわけではないのだけれど。

今日は午後からマッサージに行くことにしていた。
というのも顎関節症の診断を下した先生が「肩が固まるから顎もズレる」と独り言のように教えてくれたからである。

確かに私は肩と首の辺りが凝りがちだ。
肩こりが始まったのは中学三年生の事からで、丁度欝々と受験勉強に取り組んでいた時期と重なる。
このことから、私はこの肩こりを、嫌なことを強行した代償のように思っている。

無事に第一志望の高校に入学できた、という結論に立って過去を振り返れば、私の陰鬱も「頑張って良かった」という一種の輝かしい思い出になるのかもしれない。
だが私は断固として、二度と受験勉強めいたものはしたくないし、頑張るにしてももっと自分を追い詰めない頑張り方をしたいものだと常に思っている。

当時の私は視野が狭くて、受験に失敗したら人生が終わってしまうと思いこんでいた。
冷静に考えれば「何故、どのように」人生が終わるのか、全く説明がつかないのだが、当時はその冷静さすらも欠けていたのである。

多数の学生にとって、学校と家とが、広そうで狭い世界のすべてであろう。
学校生活が上手くいかなければ、自分の人生の半分が破綻したように錯覚してしまいそうだ。
誰からも教わらぬ「第三の選択肢」など思いつけるはずもなく。
また思いついたとしても、「それは逃げだ。甘えだ」と考えてしまう。
結果、歪んだ両極端な道のみが目の前に残されたと思ってしまう。

すなわち、順応か死去である。

どちらも辛く苦しいことを知っていながら、時として人は死の方を選びとる。
思いつめ、思いつめた先に見つける「死」という終わりは、果てしない悩みをすべて取り払ってくれる、唯一甘美なる救済に見えるのかもしれない。

実際そんなことはないのだが。

自分が落ちこみを経験しているだけに、「生きろ」と説教臭く言うことがどうしてもできない。
傷ついている人の前では沈黙してしまう。
安易に相手の気持ちが分かるわけではないし、「辛かったね」などという共感も中途半端に思われるかもしれないし……少なくとも私はそう思うだろう……と、考えが頭の中を回って外には出ない。
ただいつまでも、相手の心痛いかばかりかと思いを巡らせている。

 

 

次話

十一月十二日  きもの
前の話  先日、古本屋で着物雑誌を手に入れた。見出しが着物の収納についてで、丁度悩んでいるテーマだったのだ。桐だんすを使わない収納をしている人もいるのを知って、「でも私は安心のために桐箱を使いたいな」と自分の求めているものを再確...
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