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十一月十日  時間が守れない

前の話

十一月九日
前の話  今日は一段と陰鬱な日を過ごす事になってしまった。まず、何をもってしてもやる気が出ない。熱はないのだが体がだるく、風邪じゃないのに風邪っぽい。午後になると眠くなり、薄暗くなるまでぐっすり眠ってしまった。犬と散歩に行く間も...

 

 

今朝はいささか気分よく始まった。
午前中は父と映画を観に行くなどした。何度見てもクラリスは可愛い。
幼い頃は「国連加盟国」だの「西ドイツ」だの分からなかったが、世界史を習うと多少のその辺の情勢と歴史に詳しくなれる。
成長してからも楽しめるところが、「カリオストロの城」の良さかもしれない。

ところが夕方になってきて薬の効果が切れると、また息苦しくなったりフラフラしたりが始まる。
落差があると、自分がいかに不調だったのかに初めて気づく。
自分とは誰よりも長い付き合いなのに、落差がないと気付けないというのは妙に自分に対してよそよそしい。

今日はいつにも増して正しい顎の位置が分からない。

体調を崩すようになってから、急に思い出したことがある。
実は私は、時間が守れない人であったということだ。
子どもの時分などは、出かける時間になってから行く準備を始め、何度も親の機嫌を損なった。

今はあの頃よりかは視野が広くなり、「自分は時間を守ることが苦手である」という自覚があるだけマシかもしれない。
自覚があれば対策が打てる。
私はどうしても時間を外せない用事の時は、家を出る予定の三十分も四十分も前に持ち物の準備を済ましてしまう。
以後はのんびりしていても、荷物の用意さえできていれば劇的に遅れることはない。因みに自分の気ままな外出の時はもっとルーズだ。

それから、最近はよく物を忘れる。
と、いうより、やろうとしていたことを忘れる。
例えば荷物の準備をしていて、次はあれとあれを入れなければ。と思う。
途中で鼻がかみたくなる。
ティッシュがない。ティッシュを取りに行く。
ついでに新しいティッシュをケースに入れよう。

この時にはもう、頭には「ティッシュ」についてのことしかなく、その前にやっていたことの記憶がおぼろげだ。

そして無事に新しいティッシュを持って戻ってくると、机の上に荷物を詰めかけた鞄がある。
それを見てようやく「そうだ。あれとあれを入れようと思ってたんだった」と、出来事の前後を思い出すのだ。

外出中はもう少ししゃっきりしているつもりではある。
でも痛烈に感じるのは、これまで脳味噌を過度に使いすぎていた可能性だ。

子どもの頃と同じに時間が守れなくなったのは、ある見方をすれば、退化。

だがまた別の見方をすれば、「本来の自分に戻った」とも言えるかもしれない。

それに完全な退化というわけでもない。
約束の時間に遅れないために、早め早めに準備しておくこと。
移動にも時間がかかることを、私はすでに覚えた。
昔は時間に柔軟性を認めていたらしく、自分の準備なんて一瞬で終わる、移動も一瞬で終わると思っていたきらいがあるが、今は別の対策も知っている。
言い方を変えれば「力の抜きどころを覚えた」。

いつも時間にきっちりして「いなければならない」訳ではない。

高校時代は部内に「時間厳守」の決まりがあったが、今思えばよく守れていたものだ。
私は遅刻で罰則を受けたことは一度も無かった。

 

 

次話

十一月十一日  順応と死
前の話  再び、陰鬱。定期的に気持が病んでくるが、心療内科にも行った方が良いだろうか。今日という日はレムリアの新年という事で、スピリチュアル界隈は新年、新年と盛り上がっている。私はあんまりその波に乗っていない。レムリアの新年は十...
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