お知らせ

皇月ノエルはこんな人

光と音に敏感な「繊細さん」(HSP)。小説家をしています。
コチラの記事で自己紹介しています
↓こんな感じの作品を書いています。
すべて短編です↓
(作品タイトルをクリックすると、作品ページに飛びます)
「第17回星の砂賞」審査員奨励賞受賞作「紙の森」
――悲しみから、朝が芽生える。
「ハナビシソウ」
――知らなかった。先祖が僕を見守っているなんて。
「もがり」
――これだけは覚えておいてね。私が、ずっと君を好きだっていうこと。
星の彼方から君を愛す
ご一読いただけますと嬉しいです。

BOOTHにて作品販売中!

ハンドメイド刺繍作品は、メルカリからBOOTHにお引越ししました。
小説、TRPGシナリオも今後追加予定です。
商品を探しに行く

ジブリ『耳をすませば』的な恋愛はもう生まれないんだなぁ【未来の恋愛を考える】

ジブリ作品 -Ghibli-
Image by lil_foot_ from Pixabay

こんにちは。皇月ノエルです。

大好きな作品『耳をすませば』

スタジオジブリの作品『耳をすませば』は好きな作品のひとつです。

本好きのパートナーっていうのも、主人公の雫が作家を目指しているというのも、多感で受験を控えた中学3年生であることも、ほとんどすべてが憧れと共感のもと。

けれどふと思うことがありました。

 

「『耳をすませば』で描かれる形式の素敵な恋愛って、現代ではもう起こりようがないのでは……?」

 

図書館のデジタル化

2021年現在、図書館ではデジタル化が進んでいると感じています。

蔵書の裏にはバーコードが貼られ、それを「ピッ」と読みこむことで本の情報が表示される。

貸出カードを読ませてから本をスキャンしていけば、「誰が、いつ、何を、いつまで」借りるのかが、データに残るというわけです。

 

私が小・中学生の時は、もっと古典的な方法でした。

裏表紙をめくったところに「貸出カード」を入れる茶色いポケットが貼りつけられていて、本を借りたい人はそこと、個人のカードに名前や日付を書くのです。

鉛筆やボールペンで書き、それを司書の先生に渡して(あるいは、所定の箱に入れて)貸出完了。

このスタイルだと、この本を前に借りた人が誰なのか、すぐ見て分かるので、友達の次に同じ本を借りたり、校内の知り合いの名前を見つけて「あの人も読んだ本なんだ」などと知ることもできました。

『耳をすませば』のキーアイテム 貸出カード

『耳をすませば』で重要な役割を果たすのも、この貸出カードです。

主人公の雫は、自分が借りた本を、必ず先に「天沢聖司」が読んでいることに気づき、顔も知らぬ彼への想像を膨らませます。

この天沢聖司こそが今作のヒーロー(雫の相手役)であり、聖司はまさしく雫に気づいてもらうために、先回りして本をたくさん読んでいたのです。

雫が聖司の存在に気づけたのは、「貸出カード」に名前が書いてあるからでした。

これからの図書館恋愛の可能性を考えてみた!

私が小・中学生の頃、図書館は貸出カード方式でした。

しかし私が中学3年生の頃、「来年からはバーコード式になって、貸出作業が楽になるんだよ」と言われたことが。

また高校に進学すると、図書館は完全にデジタル化されており、カウンターに本を持っていくだけで貸出完了してもらえるように。

昔からある本には、裏表紙をめくったところに貸出カード入れがつきっぱなしになっていましたが、もうそこに貸出カードは入っていませんでした。

 

デジタル化の波はどんどん広がっており、近いうちにほとんどの図書館がデジタル化され、「貸出カード」は過去のものになってしまうのではないでしょうか。

「貸出カードで先回りして、自分の存在を知らせる」という非常に文学的な恋愛スタイルは、実現不可能になっていく可能性があります。

じゃあ、もし今後、図書館から恋愛に発展するとしたら、一体どんな展開が予想できるんだろう?

 

乏しい恋愛的想像力を駆使して、ひとつ考えてみました。

貸出カードがないので、気になる相手が読みそうな本を先回りすることは無意味です。

また、自分の図書館会員カードを持っていればスキャンで事足りてしまうので、気になる相手の名前を知る手段も限られます。

というか、幸運な偶然でも起きない限り、利用者同士では名前が分からないのでは?

 

そこで取れる手段は、毎日図書館に通うことではないでしょうか。

気になる相手が図書館に来る日付や時間をだいたい予想して、その時に「いつもおる人」になる。

 

心理学には「ザイオンス効果」と呼ばれる心理効果があり、何度も見る、触れる人物や対象のことを好きになっていくといわれています。

ことばを交わしたことがなくても、毎朝通勤電車で同じ車両に乗り合わせる人たちを、間接的な知り合いのように思う心理もこれでしょう。

その人がいつも行くジャンルの棚にいつもいて、それとなく存在感をアピール。

何かの拍子に声でもかけて、近隣のカフェでお茶でもすれば良いんじゃないでしょうか。

 

なんだか書いてるうちに「ストーカー的では……?」と思えてきましたが、天沢聖司のやり方も割とストーカーチックで分析的なので、おあいこかな?(;´∀`)

 

もちろん、恋愛はいろんな状況から発生するものですから、他にもいろんな可能性があると思います。

「貸出カード」を活用したやり方はこれからできなくなるかもしれないけれど、図書館によく通うということは、「本が好き」という共通点があるということ。

もしデジタル化された現代、または近未来を舞台にした図書館恋愛モノがあったら、どういう風に進展していくのか、作者の考えにめちゃくちゃ興味があります(≧▽≦)

 

関連:ジブリへのささやかな愛

ジブリ考察シリーズあるよ

このブログでは、映画やアニメの考察記事を、他にもいろいろ上げています。

もし興味が湧いたら、他の記事もぜひチェックしてみてくださいね!

ジブリ作品 -Ghibli-
「ジブリ作品 -Ghibli-」の記事一覧です。

『耳をすませば』通過者におすすめ『猫の恩返し』

『耳をすませば』は観たけど、『猫の恩返し』は観てない、という方はおられませんか?

作中に登場した「ムーン」や「バロン」が大活躍する、めちゃくちゃ面白い話なので、未通過の方には力強くおすすめしたいです!

友人にも観てない人がいたので、「勿体ない!」と力説しちゃいました。

猫の男爵・バロンが、『耳をすませば』以上に大活躍する話。

かっこよさにも磨きがかかり、さらに声も良い。大好き(熱意)。

また、『猫の恩返し』を取り上げた考察記事も書いているので、もっと作品の世界観を深めたい!という方のご参考になれば嬉しいです。

ムタが不老不死な理由【ジブリ「猫の恩返し」を考察!】
こんにちは。スピリチュアル作家の皇月ノエルです。「白い大きな猫」ことムタは、私の好きなキャラクターのうちの1人です。先日、素で「ブタ」と間違えた呼び方をしてしまったので、もし本当に会ったら謝らなければいけませんが……(笑)。 さて、...
つまるところ「自分の時間」って何?【ジブリ「猫の恩返し」を考察!】
こんにちは。スピリチュアル作家の皇月ノエルです。分かったようで分からない「自分の時間」映画「猫の恩返し」の中で、重要なキーワードがあります。「自分の時間」です。猫の国を冒険する中で、ハルは「自分の時間」がなんなのか、手ごたえを掴ん...
「十字街」でムタと出会える意味とは【ジブリ「猫の恩返し」をスピ考察!】
「猫の恩返し」考察シリーズです。ハルとムタが出会う「十字街」。この通りの名前には、深い意味が隠されているのかも……?
正体はバロン!その伏線とは?【ジブリ「猫の恩返し」を考察!】
こんにちは。スピリチュアル作家の皇月ノエルです。 バロンはハルを助けるために、変装して祝賀会に潜入しています。ハルとダンスをする中で「もしかして……バロン?」という期待が高まる、私の好きなシーンの1つです。ですが、実はここには映像...
猫王は最初からハルを自分の妻にするつもりだった?【ジブリ「猫の恩返し」を考察!】
ジブリ「猫の恩返し」を考察しています。この記事でのテーマは「猫王」です。猫王は、もともと自分がハルと結婚しようと画策していた可能性があります。
物語の始まりと終わり【ジブリ「猫の恩返し」を考察!】
ジブリ映画「猫の恩返し」のラストシーンを考察します。実は、始まりのシーンと対になっているのかも。

 

Thank you for your reading!
I wish you all the best!

コメント

タイトルとURLをコピーしました