こんにちは。皇月ノエルです。
背表紙を見た瞬間、目を奪われ、迷わず手に取った本がありました。
それが、今井健太郎さん著『クリエイティブ・イノベーションの道具箱』です。
ほぼ正方形をしたこの本には、大きく2つのものが記されています。
- ものの見方を変える発想力のヒント
- 紹介した発想ツールを活用した、実際の企業のエピソード
発想ツールの後に、企業の実例が2,3載っているイメージ。
紹介される企業は日本国内に限らず、世界各国の実例が取り上げられています。
なんだか、日曜朝に『がっちりマンデー』を観ているような気分。
ここで、個人的な話になるのですが。
私はビジネス書や、ビジネスに役立ちそう本が好きです。
しかし、思考実験とか、発想力とかに触れた本――まさに『クリエイティブ・イノベーションの道具箱』のような――は、今まで挫折を繰り返してきたのです。
途中で読むことに飽きてしまうというか。
思考実験や、「こうやって考えるといいよ」だけが掲載されていて、「で、それをどう活かすの?」「活かした結果、どういうアイデアが生まれたの?」というところで、思考が止まってしまったというか。
応用力がない、そして、発想力の欠如がうかがえますね(笑)。
でもこの『クリエイティブ・イノベーションの道具箱』に限っては、かなりすらすら読めたのです!
これには自分でもびっくり。
私はいくつかの実例を見て、パターンを見つけることが得意なので、
(分からない連立方程式をとにかく解きまくって、解き方を会得していくタイプ)
具体例を示してくれない本は向いていなかったのかもしれません。
この本は「こういう発想方法があってね」「この企業では実際に、こういう風に考えて、こういう事業で成功しているんだよ」と教えてくれて、私にとって理解しやすい流れができていました。
おかげで、気張らず、遊び感覚で思考法を取り入れることができそうです。
思考法の中には、「こういう名前だとは知らなかったけど、使ったことある」というものと、「こんな考え方があるのか! 知らなかった!」と驚くものとありました。
今まで無意識にやっていたことでも、名前がつくとその方法について理解しやすくなって、
「じゃあ、次は視点を変えてみよう」とか「このやり方で考えて観よう」とか、視点の切り替えが簡単にできるようになるのではないでしょうか。
自分が考えているというより、自分が「考える道具を使っている」イメージになり、視点を変えることが「道具を持ちかえる」イメージになるというか。
自分の頭で考える……と思うと、疲れてしまうけれど、道具を持ちかえると思えば、「別の方法を試そう」と、よりクリエイティブな意識が持続するような気がします。
読んで「使ってみたい!」と思った思考法は、ポストイットにメモして目に付くところに貼っておきました。
思い出した時に遊び感覚で使っていれば、いずれ自分の身に付いて、気軽に使える道具になるんじゃないかな……なるといいな。
そんな風に思っています。
Thank you for your reading!
I wish you all the best!
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