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心から伝えたいことはなに?【雑談と本音の比率】

本の話 -books-
Image by Pezibear from Pixabay

こんにちは。皇月ノエルです。

 

先日も記事で取り上げた文芸書『サード・キッチン』について、さらに思ったことなどあるので追記したいと思いました。

 

個人的な感想についてまとめた記事はコチラ↓

繊細な「私」と一緒に向き合う差別・偏見【白尾悠『サード・キッチン』読後感想※微ネタバレあり】
こんにちは。皇月ノエルです。 明るい黄色の背表紙と、印象的なタイトルに惹かれて手に取った物語。白尾悠先生著『サード・キッチン』(河出書房出版)。読んで、私なりに感じたことをまとめていきたいと思います。個人的な結末への印象を書く...

 

 

拙い会話と言語の壁

物語の中には、多種多様な会話の場面が登場していました。

 

列に並びながらの雑談、講義後のフォローアップでの問題解説、お互いの本音を吐き出す瞬間――。

 

舞台が日本で、登場人物が双方ともに日本語話者ならば、これらの場面は何気ないものになったかもしれません。

 

しかし、『サード・キッチン』で繰り広げられる会話には、別の壁が立ちはだかっています。

 

会話の9割は英語で行われているということです。

 

主人公の「私」は日本からの留学生で、舞台はアメリカ。

「私」はある程度の英語は話せますが、方言や訛りの混ざった英語を聞き取ることに苦労しています。

 

そのせいで気軽な雑談にも集中力を必要とするようです。

 

「私」にとって、気軽な雑談は気軽ではなかったのです。

 

相手の話を聞きとり、ノリの良い相槌を打つ。

できれば聞いているみんなに笑いを提供したい。

 

実は雑談って難しいもので、考えようとすれば気をつけるべき観点がたくさんあります。

 

繊細さんであれば、なおさらそうなるでしょう。

 

本の中で日本語と英語という壁を感じたからこそ、その大変さが改めて浮き彫りになったように思いました。

 

少ない言葉だけで伝わるものとは

でも、それでも「伝わる」ものがあることは、もうひとつの発見。

 

文法が間違っていても、単語の羅列が拙くても、話を聞いてくれる人は聞いてくれるし、共感もしてくれる。

 

では、何が伝わっているのでしょう?

何が伝わることによって、「これは相手の思いが乗った、大切な言葉だ」と認識できるのでしょう?

 

私は「思い」だと感じました。

 

言葉は流ちょうであるに越したことはない、とも思います。

語彙が豊かな方が的確な表現が見つかるし、どの言葉にも、微妙なニュアンスがあるはずです。

 

同時に、いくら語彙が多くても、難しい言葉ばかり使う人を「とっつきにくい」と感じる人もいるでしょう。

語彙が豊かなことは確かなメリットですが、良いことばかりではありません。

 

言葉が少ない(使える単語が少ない、まだその言葉をあまり知らない)ことにも、同じようにメリットとデメリットがあるのではないでしょうか。

 

赤ちゃんが言葉を話し始めた時、それがたったひとつの単語だとしても、周りの大人は貴重に思います。

初めて話した言葉は大切に記憶されますし、話し始めた赤ちゃんにとっても、何か伝えたいことがあったからこそ、言葉を口に出したはずです。

 

発される言葉には、何らかの思いが乗っているのです。

 

留学生としての「私」にとっても、それは同じことだったのではないでしょうか。

 

リスニングに自信は持てないし、流ちょうでもないけれど。

そこに聞いてくれる人、聞こうとしてくれる人がいて、分かり合いたいと思った時、強い思いが言葉に乗る。

 

だからこそ、聞こうとしてくれる人は正面から向き合って、きちんと聞こうとするのです。

 

逆に「私」は、物語序盤の雑談では、ネイティブの友人2人に完全においていかれています。

そこには、テンポについていけないほどのスピード感以上に、「会話に加わりたい」という熱意が足りなかったのかもしれない……と思っています。

 

「私」が人に無関心なわけではなく、「もっと話したい」「この人と分かり合いたい」と思える人に会った時、「私」は積極的に言葉を発し始めました。

 

心から、その人と仲良くなりたかったからです。

 

雑談は「雑」な会話と書き、日常生活のいろいろな場面で行われています。

雑談、他愛のない話の積み重ねが、誰かと誰かの親密度を上げる助けにもなります。

 

けれど会話の数が増えるほど、内容が薄くなるようにも感じてしまうのです。

 

何気ない会話ができるのは嬉しいこと。

話が途切れないのは幸せなこと。

 

同時に、「心から伝えたいことを、思いをしっかり乗せて伝える」こともまた、大切なことではないでしょうか。

言葉の量ではなくて、そこに思いが乗っているかどうか。

 

子どもの「すき」が本物であることが、少ない言葉からでも大人に伝わるように。

 

 

 

まとまらない文章ですが、今日はこのへんで。

 

Thank you for your reading!
I wish you all the best!

 

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