こんにちは。皇月ノエルです。
2020年春、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、世界のいくつかの都市では「ロックダウン」が実行されました。
そして、日本はロックダウンしませんでした。
ロックダウンするって、生活がどう変わるんだろう?
どんなことを感じるものなんだろうか?
自分が体験したことのないものは、知りようがありません。
そこで、本で疑似体験というか、人の体験を覗き見てみることに。
発見したのは、入江敦彦さん著『英国ロックダウン100日記』(本の雑誌社)です。
私はイギリスが好き。
そんなイギリスでのロックダウンはどんなものだったのか? にわかに興味が湧いてきました。
感想を以下にまとめてみます。
感想1:改めて身が引きしまる!
最初に感じたのはこれです。これに尽きます。
この記事を書いているのは、2020年12月18日。
ロックダウン、給付金と話題になった頃から半年ほどが経過しています。
みんながマスクをして歩く風景も、徐々に見慣れたものになってきました。
緊張を保ち続けるのは、なかなかに難しいことです。
だからこそ、この時に「ロックダウンの時、こういうことを考えたよ」というエッセイを読めたのは、私にポジティブな効果をもたらしました。
手指の消毒。手洗い。うがい。
人の多い場所を避けること。
できるだけみんなで集まらないこと。
感染予防の基本は、月日が経とうと変わらないはず。
再び感染者が増えているからこそ、基本の「キ」を再確認できたのは良かったことです。
感想2:夕ご飯が美味しそう!!
読みはじめると、このエッセイにはコロナ禍の遷移の他に、もうひとつ目玉があることが分かりました。
夕食のメニューです。
著者の入江さんは、パートナー(本文中では「ツレ」)と2人暮らしだそうですが、夕食のメニューが実に美味しそう。
作り置きも多いと書かれているので、普段から豊かな食卓であろうと想像できます。
読んでいるうちによだれが出そうになったり、「今度、似たものを作ってみたいな」と思ったり。
あれ、ロックダウンの話を読んでるんだよね?(笑)
翌日の夕食が楽しみで、どんどんページが進みます。
感想3:「自粛」だからって心も貧しくする必要はない!
ロックダウン。必要最低限の外出にとどめ、できるだけ家の中で過ごすこと。
実際に文中でも、入江さんが人とのふれあいをぐっと我慢していることが読み取れます。
特に、イギリス人は日本人よりもスキンシップの機会が多いよう。(挨拶の時のキスとか)
それが制限されてしまうのは、日本人にとって「『すみません』を言わずに暮らせ」と命じられるようなものではないでしょうか。
行きつけのカフェがあっても、いつものように長話はしづらい。
いつも買っていたパン屋が遠くて、行動範囲の外にある。
制限を受けることはいっぱいあるけれど、読み進める中で気づけたことがあります。
だからと言って、心まで腐る必要はないのです。
「自粛」「ロックダウン」「家から極力出るな」と言われていても、神妙に過ごす必要なんてないのです。
実際に入江さんの食卓は豊かだし。
ロックダウンだからって、もらいものの「いいもの」を食べたり。
Facebook等で友達と繋がっているし。
外出の機会と範囲が限られているだけで、家の中は実に楽しそうなのです。
日本では「自粛」という言葉が使われたからか、「家の中でおとなしくする」という、無味乾燥なイメージが広がったようにも思えます。
でも、本当はそんな必要なんてない。
「せっかく家の中で過ごすから」と視点を変えてみることで、楽しくなることもあるのではないかと思うのです。
見過ごしがちなこの事実に、改めて気づかされました。
2020年12月の日本に必要なこと
前述の通り、今またコロナ感染者が増え始めています。
「自粛」ムードも長期に渡ってきて、そろそろガス抜きがしたいころ(?)
でも、ここで気を緩めては危険なのではないでしょうか。
いろんな考えを持っている人がいます。
マスクは絶対にしなきゃダメ!
マスクなんていらない!
アルコール消毒は有害!
○○を買い占めておかなきゃ、足りなくなっちゃう!
主張も見方も様々な意見が散らばっていて、どれが正しいのやら、分かりません。
何を信じれば良いのかは、自分で決めるしかない。
情報を集めて、真偽を見極めて、「これは信頼に足る話か?」確かめながら。
それは一見、面倒臭いようだけれど、自分を、そして大切な人の身を守るのに有効な方法だと思います。
友達と直接会って話すのは、やっぱり楽しい。
でも今、本当に大切なことはなんなのか。
優先すべきことはなんなのか。
コロナから自分と大事な人たちを守るためには、どういう行動を取れば良いのか?
考えるきっかけ、材料になると思います。
Thank you for your reading!
I wish you all the best!
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