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ていねいに、世界を見つめる生き方【人生を豊かにしてくれる「お金」と「時間」の育て方】

本の話 -books-
Image by StockSnap from Pixabay

こんにちは。皇月ノエルです。

 

タイトルにピンとして、この本を購入しました。

松浦弥太郎さん著『人生を豊かにする「お金」と「時間」の育て方』(祥伝社)です。

 

印象的な部分がいくつかありましたので、ピックアップして書いていきます。

 

ガツガツしない、ビジネス書

おそらくこの本は、「自己啓発書」「ビジネス書」に分けられる本ではないでしょうか。

それなのに、そして、著者が男性なのに、まったくガツガツした感じがしないことに驚きました。

 

私は、文章には、その人の人柄やエネルギーが乗ると思っています。

キリッとした人が書いた文章はキリッと。

おおらかな人が書いた文章は、どことなくのんびりした空気を漂わせているものです。

 

私はビジネス書を読むのが大好きですが、ガツガツした雰囲気の文章を書く人は非常に多い。

もちろん、ビジネスの世界に、ハングリー精神は必要です。

とはいえ、文章から力強過ぎるほどのガツガツ感、男性的なオーラが漂ってくると、「ちょっと苦手かな」と感じてしまうこともあるのです。

 

この本では、それがまったくありませんでした。

実際に松浦さんも、本文中で

僕は時間をかけることが苦痛ではない

と書いておられます。

時間をかけて、じっくり待つ。

物事をていねいに観察する。

著者に身に付いたゆったりした態度が、文章にも出ているのでしょう。

 

他の本のように、「わたしはこうしたから上手くいった!」ではなく。

「僕はこうやっているから、何か参考になれば良いな~」という、のんびりゆったりした、押しつけがましくない感じ。

 

お金の稼ぎ方、松浦さん本人の体験談、さらには投資の注意点やコツまで書かれているのに、寝る前に布団の中でゆるやかに読めてしまいました

(ビジネス書って、読んでいるうちに闘志が燃えてきて目が冴えませんか?)

 

「休む」ことへの罪悪感をなくしてくれる

松浦さんは本の中で、時間を3種類に分けています。

「消費」と「投資」と「浪費」です。

ポイントは、時間の浪費を否定しないということ。

 

限りある時間を有効に使おう、いつでも効率よく動かなければ!

現代人はそう考えてしまいがちですが、なんにもせずぼけーっとする時間があっても、だらだら過ごしてしまった時間があってもいいよ、と言っているのです。

欲しいものを買う、美味しいものを食べる、ストレス発散のために遊ぶ、というのは、生きていくためにモチベーションを挙げるひとつの方法です。そういうリターンがあるならあえて削る必要はありません。

とも書いておられます。

 

このくだりを読んで思ったのは、休む時間も「投資」のうちでは?ということ。

 

人間はロボットではありません。

常に効率を考えて動いていたら、疲れ果ててしまいます。

あるいは心が疲れてしまって休んでいる時、「働けない自分は駄目だ」「きちんとお金を稼がなければ」と、自分を責める要因にもなりかねません。

 

けれど本当は、自分を責める必要なんてない。

休むべき時は休む。

たとえ、それが時間の「浪費」に思えても、休んだことでエネルギーを充填して、また元気に働けるのであれば、それは立派な「投資」なのではないか。

 

気分が塞がっているさなかにそう考えるのは難しいですが、頭の隅にでもこの考え方を置いておくだけで、ずっと楽になるんじゃないかと思ったのです。

 

地頭の良さがにじみ出る文章

文章全体を通して感じたのは、著者である松浦さんの地頭の良さです。

文中には、幼少期からあらゆるものを観察してきた、と書いてあります。

きっとそれが、柔らかくゆるやかな人格のベースなのでしょう。

 

「いろんなことを考える」という文にたどり着く前から、「この人はたくさんのことを考えている人だな」と直感しました。

言葉の深みが違うからです。

 

文章は一見、平易で意味の分かりやすい言葉で構成されているように見えます。

松浦さんの人柄を象徴するかのように、丸っこいひらがなも多い。

同時に、使われる言葉には独特の深みがあるのです。

 

例えば、文章としては「怖かった」「大変だった」「嬉しかった」とだけ書いてある。

けれどその文章を読んだ時、直前に書かれた体験談を踏まえて「嬉しかった」の深い感情までもが押し寄せてくる感じがするのです。

言葉の中から情景が立ち上がってきて、疑似的に追体験できる感覚でしょうか。

 

当時、松浦さんがどれほど「大変」だと思ったか。

いろいろな経緯があったからこその「嬉しさ」とはどんなものか。

 

体験と感情が結びついて、読み手にまで疑似体験を引き起こすのです。

こんなことができるのは、文章に実感が乗っており、選んだ言葉が松浦さんの本音だからこそでしょう。

 

体験談が励ましをくれる

読んでよかったな、と思える本でした。

章ごとに書かれている内容がためになるのはもちろん、私が熱心に読んだのはコラムの「仕事遍歴」です。

松浦さんがアメリカの路上で本を売った体験や、人との縁が繋がって様々なお仕事に巡り合っていく様子には、励まされるものがあります。

 

もちろん、当時は大変な思いや体験を多くされたと思います。

しかし読んでいると「大変だな」という思いと同時に、「自分も頑張れば、もっと楽しい人生にしていけるかも!」と勇気をもらえるのです。

 

何ができるか、どうすれば良いかと考えて行動していく松浦さんの姿勢に、一種のクリエイティビティとインスピレーションを感じるのかもしれません。

 

生きる上での考え方を知ることができる上に、仕事遍歴からエネルギーをもらうこともできる。

 

クリエイティブに生きたいけど、もっと勇気が欲しい!

そんな人におすすめしたい1冊でした。

 

Thank you for your reading!
I wish you all the best!

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