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皇月ノエルはこんな人

光と音に敏感な「繊細さん」(HSP)。小説家をしています。
コチラの記事で自己紹介しています
↓こんな感じの作品を書いています。
すべて短編です↓
(作品タイトルをクリックすると、作品ページに飛びます)
「第17回星の砂賞」審査員奨励賞受賞作「紙の森」
――悲しみから、朝が芽生える。
「ハナビシソウ」
――知らなかった。先祖が僕を見守っているなんて。
「もがり」
――これだけは覚えておいてね。私が、ずっと君を好きだっていうこと。
星の彼方から君を愛す
ご一読いただけますと嬉しいです。

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探偵はチャクラバランスも整ってる?【実はスピリチュアルな『探偵はバーにいる』】

小説 -novels-
Image by Pexels from Pixabay

こんにちは。スピリチュアル作家の皇月ノエルです。

 

東直己先生著『探偵はバーにいる』(ハヤカワミステリーワールド)を拝読しました。

読み終えてから背表紙のあらすじを読み、これが「ハードボイルド小説」だったことに気づくという(笑)

とても面白く読ませていただきました。

特に、リアルな格闘シーンの描写は印象的です。

動作のひとつひとつが細かく描かれており、東先生の知識の豊富さが分かります。

私は格闘の知識も経験もないので、こんなに細かい書き方はできないでしょう。

 

また、冬の北海道の風景描写もすごい。

まるで写真を見ているかのよう。

全体を通して、描写の勉強になる一冊と言えました。

 

動作に隠されたエネルギーバランス

さて、ちょっとスピリチュアルな話をします。

『探偵はバーにいる』の中で、「これは!」と印象的な描写がいくつかありました。

ピックアップしてみます。

喉→第5チャクラ?

最初はこちらです。

クライマックスなので、ネタバレにはご注意ください!

「で……」

 俺は軽く咳払いをして、喉の通りをよくした。

「……これを、渡しに来たんです」

上は202ページからの抜粋です。

この後、主人公の「俺」は偽善的というか……。

被害者の恋人に、被害者のお金を渡すことになるのです。

これは残された者に対する優しさですが、「俺」は深入りするつもりはありません。

実際、このセリフの直前には、

俺は話を手早く済ませて、涙が流れ出す前にフケちまおう、と固く心に決めた。

という、「俺」の決意が書かれています。

深入りはしないけれど、親切はきっちりこなす。

もしかすると照れ臭いような偽善的なセリフを、「渡しに来た」の後に言わなければならない。

「俺」はその直前に、を整えているのです。

 

喉には第5チャクラがあります。

第5チャクラはコミュニケーションを司るチャクラで、真実の表現ともいわれています。

咳払いして喉を整え、大事なところで声が途切れないようにする。

 

つまり「俺」は、本当の親切心からお金を渡しに来たのではないでしょうか。

作中を通して、「俺」は自分の親切心や同情心を否定的に見ていたと思われます。

けれど本当は頭は良いし、他人に共感することもできる優しい人です。

普段はそれを見せていないだけ。

 

そんな「俺」の本当の姿が、この描写に垣間見えていると思うのでした。

 

みぞおちから出る言葉とは?→第3チャクラ

チャクラに関してもうひとつ。

207ページからの描写です。

「女を買うことなんてできませんよ。金で、女の時間と体と心の一部を借りることしかできないんだ。違いますか?」

「ああ、それはモチロンそうだ。(中略)深い意味はないよ」

(中略)

 つまらないアゲアシとりだった。しかし、なぜか言葉がミゾオチから飛び出してしまったのだ。

「女を買う」というよく使われる言い回しについて、「俺」はつい苦言を呈したくなってしまったようです。

でも、ミゾオチから言葉が出るってどういうことなのでしょうか?

私は第5チャクラがコミュニケーションを司ることを知っていたので、「ここは『喉』では? どうしてミゾオチなんだろう……?」と疑問に思ったのです。

そこで改めて第3チャクラについて調べると、驚くべき事実が発覚しました。

 

第3チャクラは重要なエネルギーセンターであると同時に、自分の意見が生まれる場所でもあるというのです。

 

つまりは、第3チャクラで意見が生まれ、第5チャクラがきちんと開いている人は、その意見をはっきり口に出すことができるのでしょう。

「俺」は酒浸りすぎて心配ですが、チャクラはとても活性化しているようです(^_^)

 

そして、第3チャクラの特徴から、「女を買うことはできない」という「俺」の主張が、「俺」の本音であり強い信念を持った意見であることも読み取れます。

「俺」は同性愛や低学歴を差別していないことを、作中で何度か人に伝えています。

「俺」の平等思想は、女性たちにも向けられているようです。

 

幅広い人間と関わる人は大人びる?

主人公の「俺」は28歳らしいです。

が、その振る舞いはある意味大人びていて、繊細な感性と行動力が同居しているかのようです。

私はその大人びた風情の理由は、幅広い人間と関わっているからではないかと思っています。

人は未知の存在を恐れ、敬遠してしまうものです。

 

海外に行ったことのない人は、外国人を。

うつになったことのない人は、うつにかかった人を。

 

自分がその立場になったことがない、あるいは相手の立場や状態を想像しきれなくて、「自分とはばったく違う、異質な人」として見てしまうのでしょう。

その点、「俺」は幅広い人間と関わり、相手の持つ苦悩や背景を想像する力に長けています。

だからこそ、ヤクザのフリをして事務所に押し入ったり、荒々しい言葉も使ったり、逆に礼儀正しいフリをすることもできるのかもしれません。

 

幅広い人と関わるからこそ、多様な価値観に触れる機会を得ることができる。

当事者と話すうちに偏見や嘘に気づき、相手のありのままを見られるようになる。

そうすると自分の懐も広くなって、大人びた態度が身に付く。

ついでにキリキリ苛立つことが少なくなって、人生が生きやすくなる。

 

そういうサイクルがあるのかもしれません。

 

 

Thank you for your reading!
I wish you all the best!

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