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変わらない愛とは【QUEEN “I Can’t Live With You”を和訳&スピ考察】

QUEEN

こんにちは。スピリチュアル作家の皇月ノエルです。

 

本日は、QUEENの楽曲「I Can’t Live With You」を考察していきます。

Queen – I Can't Live Without You (Official Lyric Video)

フレディ存命時のラストアルバム「INNUENDO」の4曲目です。

曲のストーリーを考察

世間の固定観念に縛られて生きてきた主人公が、富や名声をかなぐり捨てて心から愛せる人と一緒に生きる決意を固める話。

この曲のあらすじを小説風に書くなら、こうなるんじゃないかと思っています。

曲中で繰り返されるフレーズ

I can’t live with you

But I can’t live without you

は、主人公の葛藤を表しているのです。

愛する人との人生を取るならば、今まで築き上げてきたものを捨てなければならない。
人生の中では金や名声が大切だ、だからそれを取ろう。

主人公のエゴ、理性はそう決断させようとします。

しかし主人公の本音、心の声は、それを善しとしません。

何度迷っても、やはり愛する人を諦めきれないのです。

 

同時にこの曲には、フレディからファンへのメッセージも込められていると思います。

あえて言葉にするなら、こんな思いが。

「もう君たちとは一緒にいられない。(僕の方が早く死んでしまうから)
でもだからと言って、君たちを大切に思う気持ちは変わらないよ」

理性と心の葛藤

I can’t live with you

But I can’t live without you

「僕は君と生きていけない
でも君なしでは生きていけない」

I can’t let you stay

But I can’t live if you go away

I don’t know just how it goes

All I know is I can’t live with you

「君をこれ以上そばに置けない
でももし君が去ってしまったら、僕は生きていけないんだ
これからどうなるかなんて分からない
ただ、君なしでは生きていけないと分かるだけ」

曲は主人公の葛藤から始まります。

前述の通り、「富と名声」か、「愛する人との幸せな人生か」の二者択一を迫られているのです。

ここでは歌い手が男声ということもあるので、歌の主人公も男性と仮定して話を進めていきます。

社会に根付く固定観念には、男性にまつわるものも数多くあります。

「男は結婚して妻と子どもを養うべき」
「男なら○○円以上の年収を持つべき」
「男なんだから泣くなんて格好悪い」
「男なのに繊細なんて気持ち悪い」……等々。

列挙するだけで悲しくなってきます……。

 

これらの固定観念に縛られ、無意識のうちに頑張り続ける男性たちの中には、息苦しさや閉塞感を覚えている人もいるかもしれません。

主人公も、そんな閉塞感を抱えたひとりだと思われます。

男性として大事な富や名声という社会的成功

それらを保ち続けるには、愛する人との関係を手放さなければならない。

しかし、社会的成功はどうやっても外面的なものでしかありません。

主人公の本音は、どこまでも愛に向き合っていようとしているのです。

注目!歌詞の歌い分けが、理性と心を象徴

ここで、歌い分けにも注目してみたいと思います。

曲全体を通して、フレディとコーラスで歌い分けがなされています。

I can’t live with you

この部分は、いつもコーラス風に歌われます。

But I can’t live withyout you

そして続くこの部分は、フレディのはっきりした声で歌われているのです。

これは、重要なことを象徴している可能性があります。

つまり、「理性」と「本音」の葛藤です。

コーラスが表現する「理性」は、複数人の声を借りて、主人公に「正しい道」を歩ませようとします。

理性が推し進めるのは、愛する人を捨てても、社会的成功を取る人生です。

しかし「本音」の声は、たった1人でも強い力を持っています。

本音、フレディは、「愛」を選びとることをアピールしているのです。

今まで辿った道

I’m having a hard time

I’m walking a fine line

Between hope and despair

You may think that I don’t care

「苦しい時期を過ごしているよ
希望と絶望の間を走る、細い道を歩いているのさ
君は、僕が全然気にしてないと思うかもしれないけどね」

男は強くあらねばならない。

そんなイメージが蔓延しているせいで、「泣いてはいけない」とか、悩みを外に見せない男性の姿がかっこいいとされるようになりました。

ですが、悩みのない人間なんてありえません。

悩みを持って良いのです。

たくさん葛藤して、泣いても全然良いと思います。

逆に自分の感情を押し殺して完璧を求めると、自分と周りに冷たい人間になってしまいます。
心がすりへってなくなってしまうのです。

主人公も、きっとそんな人のひとり。

周りにはなんでもない風に見せながら、葛藤の上を渡る細い綱渡りを歩き続けています。

希望と絶望、どちらに行くのか?
そもそも何が「希望」で、何が「絶望」なのか?

現在進行形で迷っているところかもしれません。

But I travelled a long road to

Get a hold of my sorrow

I tried to catch a dream

But nothing’s what it seems

「悲しみを理解するための、長い道を旅しているところなんだ。
僕は夢を叶えようとした。
けれど何も見えない」

主人公は挫折を味わったことがあるのでしょうか。

夢に向かっている雰囲気がありつつも、そこに幸せそうな感情はなさそうです。

あるいは、富と名声のために夢見た目標だったのでしょうか。

社会的成功を手に入れることが自分の幸せに繋がる。
そう思いこんで、みんなから褒められるような目標に向かう人がいます。

それ自体は、まったく否定することではありません。

でも急に気づく瞬間が訪れる人も、中にはいます。

「これは自分が本当にやりたかったことじゃない」と。

なぜ大学に進学したのか(親の期待に応えるため?)
なぜこの会社を選んだのか(人生の成功者になるため?)
なぜ、自分は今幸せではないのか?

そんな疑問が浮かんできて、これまでの生き方を見直す段階に突入する人もいます。

主人公が目指した夢は、主人公の幸せには直結していなかったのかもしれません。

だからこそ、「何も見えない」状態に陥っているのです。

変貌する世界

Love is saying baby it’s all right

When deep inside you’re really petrified

Lover turns to hater

On this escalator

「愛は『心配ないさ』と言うよ
君が心の奥底では驚いて固まっている時にも
このエスカレーターみたいな出世コースで、愛した人は一番嫌いな奴に変わってしまう」

ここでは、高次の「愛」と、現実の事象の乖離が顕著に描かれています。
現実、よく起こりうることです。

根源的な愛、ハイヤーセルフ、神……。
人によって呼び方はいろいろですが、私たちが生きる3次元の上には、数ある多次元が存在します。

次元が上昇するほど見える範囲も広がります。

平たく言えば、
ハイヤーセルフたちがいる上の次元からは、3次元の「先」が見通せるということです。

この先の人生で、何が起こる可能性があるのか。

今この瞬間の選択で、どんな未来が分岐するのか。

私たちより、幅広い視野を持っているのです。

そんな視野を持つ「愛」からすれば、人生に何が起ころうが「大丈夫」なのでしょう。

しかし、3次元に生きる主人公はとてもそう思えません。

もし主人公が社会的成功を選べば、愛する「君」は成功の足かせになってしまうのです。

I can’t live with you

But I can’t live without you

I can’t breathe – if you stay

But I can’t bear you to go away

I don’t know what time it is

All I know is I can’t live with you

「君と一緒には生きられない
でも君なしでは生きられない
君がいると、息ができないんだ
だけど、君と一緒にいなくなることはできない
今が何時かも分からないよ
僕に分かるのは、君と一緒に生きられないということだけ」

1番時点での、主人公の決断です。

やはり、愛する人「君」を捨て、社会的成功を取る方向を目指しているようです。

人生は監獄か?

We’re stuck in a bad place

We’re trapped in a rat race

And we can’t escape

Maybe there’s been some mistake

We’re trying to make a high score

We’re walking through a closed door

And nobody’s winning – 

We’re just sinning against ourselves

「まずい場所にはまりこんだみたいだ
キリのない競争の罠に囚われている
逃げられない
多分……何か間違いがあったんじゃないかな。
僕たちは高い評価を得ようとしている
僕たちは閉じられたドアをくぐろうとしている
その先に勝者は誰もいない……
僕たちは互いに罪を犯しあっているんだ」

肉体や、3次元での人生を「牢獄」と評する人もいます。

そういう見方をすることも、確かに可能です。

ですが、別の見方をすることもできます。

なぜ、人生は監獄なのでしょうか?
どうして囚われていると思うようになったのでしょうか?

もしも人生が楽しいことで溢れていたら、否定的な見方をする人はずっと少なくなるかもしれません。

つまり問題は人生そのものにあるのではない。
人間が作りあげた、社会の仕組みそのものにあるのです。

評価や名声を求めたり、お金をたくさん稼いだりしなければならない。
そうしなければ、立派な人物とは認められない。

そんな無言の圧力が、世界中に蔓延しています。

お金がなくてもやわらかな心を持っている人や、偉業を成し遂げているのに低学歴の人は、「特例」や「幸運」と関連付けて語られます。

それは、大多数の人が受け入れる価値観から外れているからです。

本来は、人が持っているものによってその人の価値が決まるわけではないのに。

それが、「何かが間違っている」の「何か」ではないでしょうか。

人類は共に生きる他者を差別し、自分を優位に見せようとして、常にだれかを傷付けています。

互いに踏みつけ合うという「罪」を犯し続けているのです。

Hold on baby tell me it’s all right

Anger’s breaking from the hurt inside

Passions screaming hotter

Doin’ what we gotta do – yeah

「気を強く持つんだ、僕に『大丈夫だよ』と言ってくれ
怒りが傷ついた心を破って飛び出す
情熱が熱く叫びだす
僕たちがやりたかったことをやろうと――!」

ここへ来て、主人公の心が力強く動きはじめます。

エゴ、頭、理性は、社会的成功の方を支持していることでしょう。

ですが、主人公の本音は心にあるのです。

そして心の声は、一度耳にすると離れません。
いつもは小さくても、強いパワーを持っているのです。

なぜなら、心は本来の生きる道を示してくれるから。

心に届く「直感」や「虫の知らせ」は、ハイヤーセルフからのメッセージです。

今、それを受けて主人公の心が活動を始めました。

主人公は、愛、つまりハイヤーセルフたちに、「励ましてくれ」と懇願しています。
力を欲しがっているのです。

これまで抑圧されていた感情が飛び出し、本音を受け止めて決断する準備ができました。

変わるバランスゲーム

I can’t live with you, I can’t live with you

I can’t live, I can’t live

I can’t, I can’t live with you

「君とは生きられない、君とは生きられない
僕にはできない、できないよ
君と一緒に生きることは」

But baby I’ll never ever leave you

「でも、愛する人よ。僕は絶対に、決して、君を離したりはしないよ」

ここで、葛藤は新たな局面を迎えます。

本音はこれまで、明確な言葉を避けてきました。

ずっと「でも、君なしで生きるのは無理だ」と言っていただけです。

ところがここへきて、「君を離さない」と決意に満ちた言葉を述べました。

理性と本音のパワーバランスが変わろうとしています。

I can’t live with you – 

Cause I’m in live with you

And everything about you

I can’t live with you

No I just can’t live, I just can’t live

I can’t live with you,

And I can’t live without you

「君とは生きられない
だって君に恋しているんだ、そして君のすべてに
君とは生きられない
いいや、僕はただ、僕はただ生きられないだけ……
君とは生きられない
そして、君なしでは生きられない」

コーラス(理性)の声が、ロジャーの高音を目立たせてたたみかけます。

フレディが象徴する本音も、クライマックスに向けて激しい迷いに陥っているようです。

 

最後の決断とは?

最後は曲調が緩やかになります。

主人公は、最後にどちらを選んだのでしょうか?

Through the madness, thryough the tears

We’ve still got each other

For a million years

「狂喜を超えて、涙を越えて……
僕たちはまだ互いを想っている
百万年にも渡って」

主人公は、最後に愛する人を選びました。

英単語「madness」は、狂気とも狂喜とも訳せます。

ここは人によって解釈が分かれるところかもしれません。

私としては、「狂気」と訳す方がお気に入りではあります。

「狂気」と訳すと、おおよそこんな解釈になるでしょうか。

「社会的成功を蹴ったことによって、周りの人間からは『あいつは狂った』と評された。
親からは泣かれた(涙を越えて、の解釈)。
けれども変わらない愛が大切」

対して「狂喜」と訳すと、こんな解釈ができます。

「愛する人(君)を選んだことで、君は言葉に尽くせないほど喜んだ。そして嬉しさの余り涙も流した」

2人の愛の強さがうかがえるようになります。

 

併せて知りたい!「INNUENDO」収録曲

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

他にもアルバム「INNUENDO」収録曲、そして他のQUEENの作品について、考察記事を書いています。

興味が湧いたという方は、ぜひ併せて他の記事もチェックしてみてください。

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Thank you for your reading!
I wish you all the best!

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