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フライドチキンを食べながら、平和について考える【QUEEN “One Vision”を和訳&スピ考察】

QUEEN
StockSnapによるPixabayからの画像

こんにちは。スピリチュアル作家の皇月ノエルです。

 

QUEENのアルバム「A Kind of Magic」の1曲目を飾る「One Vision」。

個人的には間奏のドラムがお気に入りですが、良さはそれだけじゃない。

今回は歌詞に着目して、考察を深めていければと思います。

ちなみに、YouTubeではMVも楽しめますよ!

Queen – One Vision (Extended) 1985 [Official Video]

2種類のバージョン

実は、「One Vision」には2種類のパターンが存在します。

最も特徴的な違いは、前奏の長さでしょうか。

上に挙げたMVは「One Vision Extended」で、前奏が長いバージョンです。

ちなみにアルバム「A Kind of Magic」には「One Vision Extended」が、
「JEWELSⅡ」には、前奏が短い「One Vision」が収録されています。

歌いだしまでが長いので、そのぶん伴奏のサウンドを楽しむことができますよ。

歌詞考察:「ただ1つ」の真意

One man one goal one mission,

One heart one soul just one solution,

One flash of light yeah one god one vision

「1人の人に1つのゴール、1つの使命がある

1つの心には1つの魂、そして1つの解決策がある

一筋の光、それは唯一の神、そしてただ1つの未来像」

さて、歌詞の通り、人類には使命があります。

使命とは勇者ひとりに与えられるものではなく、誰でも持っているものなのです。

使命の内容はそれこそ千差万別。

地球環境を守る、という大きなものから
前世では女性に生まれたから、今度は男性を経験する
など個人に根差したものまであります。

それらに優劣はありません。

どの使命も大切で、評価されるようなものではないのです。

歌詞でも語られる使命について、大切なことが1つ。

その人にとっての使命は1つだけと言っているに過ぎないことです。

前述の通り、使命に優劣はないからです。

Aさんにとっての使命は1つだけ。

Bさんにとっての使命も1つだけ。

2人の使命はまったく違うかもしれませんが、それで良いのです。

One flesh one bone,

One true religion,

One voice one hope,

One real decision,

Wowowowo  gimme one vision

「1 つの肉体、1つの骨組、

ただ1つの正しい宗教

1つの声、1つの希望

たった1つの真実の決断

僕に1つの未来をくれよ」

「その人にとっての」使命や人生にまつわる話が続いていると思われます。

誰にでも信ずるものがあり、「自分はそうは思わないな」と感じる意見も溢れています。

「宗教」を「信条」と言い換えるなら、無宗教の人が多い日本にも当てはまる言説になるでしょう。

これは非常に個人的な内容の歌詞なのです。

歌の主人公は、自分にとっての真実を探し求めています。

「ただ1つの」とか、そこに「宗教」という単語がくっつくと、人によっては一党独裁だとか、十字軍のこととかを連想するかもしれません。

「ただ1つの正義」を他者に求めると、周りの人を力でねじ伏せなければならなくなります。

けれども自分自身にとっての真実は、他者を傷付けることなく求められるのです。

歌詞考察2:「1つの真実」は世界へ

No wrong no right,

I’m gonna tell you this there’s no black and no white,

No blood no stain,

All we need is one world wide vision

「間違いも正しいもない

今君に伝えよう、黒(人)も白(人)もないことを

流血も血のシミもいらない

僕らが求めているのは、1つの世界的な未来像さ」

2番に入ると、視野が一気に世界へと広がります。

「黒と白」というかなり直接的な言葉を使い、差別問題に切り込んだのは、とても勇気のある行動だと思います。

そして芸術の力ですね。

世界中にはびこる、差別や争い。

それらはそもそも、自分にとっての真実を、他者にも求めたことからスタートしています。

それぞれの「1つの真実」があったはずなのに、「僕にとってこれが正しいから、お前も従え」となったのです。

でも本当は、多様な信条があることこそ真実。

人の持つ使命はみんな違うのですから、同じ考えになる方がおかしいのです。

そして前述の通り、使命の内容に優劣はありません。

肌の色にも、仕事の内容にも、暮らし方にも、「優れたもの」「劣ったもの」はないのです。

そんな平等思想こそ、世界に広まってほしい「ただ1つの真実」でしょう。

歌詞考察3:破れた夢

I had a deream,

When I was young,

A dream of sweet illusion,

A glimpse of hope and yunity,

A visions of asweet union,

But a cold wind blows,

And a dark rain falls,

And in my heart it shouws,

Look what they’ve done to my dream

「僕には夢があった

まだ年若い頃のことだ

甘い思い違いみたいな夢

垣間見えた希望と団結

みんなが仲良く手を取り合う未来だ

けれど冷たい風が吹き、

暗い雨が降って

僕は落胆した

彼らが僕の夢にしたことを見てくれよ」

平和は素晴らしいものとして語られます。

「戦争はよくない、平和がいちばん」「戦争の悲劇を繰り返さないように」

私たちには子供の頃からそういうメッセージが送られるもの。

それを素直に受け入れて、「みんなが手を取り合う未来」を夢想する人も多いかもしれません。

反面、世界から戦争や争いはなかなかなくなりません。

歌の主人公も、夢を壊された1人のようです。

歌詞内では「彼ら」とぼかされた表現をしていますが、「僕」の夢を打ち壊した人の正体を、聴衆は察することができるでしょう。

同時に、平和への希望を捨ててはいけないこともまた事実です。

これは夢を諦める歌ではなく、希望に転化するための歌。

平和が実現できないからといって、積極的に争いに飛び込む必要はないのです。

歌詞考察4:団結へ進め

So give me your hands,

Give me your hearts,

I’m ready,

There’s only one direction,

One world one nation,

Yeah one vision

「だから君たちの手を貸してくれ

心を向けてくれよ

僕の準備はできてるんだ

僕らの向かう先は1つだけさ

たった1つの世界、ただ1つの国

そしてただ1つの未来像」

ポイントになるのは、「hand」と「heart」が複数形であること。

これは不特定多数への呼びかけなのです。

平和を作るには、大勢の協力が必要だからです。

そして歌の主人公、「僕」(QUEEN自身?)は、平和の先頭に立っていく決意を固めています。

ここでも「1つの世界」「1つの国」というフレーズが登場しますが、さらにスケールの大きいものになっていると思われます。

これはどこかの国が世界征服を成し遂げるという意味ではありません。

200ある国家が「地球」という1つの世界に団結するという意味ではないでしょうか。

No hate no fight,

Just ecitation,

All through the night,

It’s a celebration wowowowo yeah

「憎しみも戦いもない、

あるのはわくわくした高揚感だけ

一晩中祝い続けよう」

ただ1つの世界、地球が実現された後に広がる、理想的な世界観でしょうか。

地球には時差がありますから、ここでは永遠に祝福が続くことさえも暗示されているかもしれません。

一晩中のお祝いは、朝がくれば終わりを告げる可能性もあります。

けれども地球全体で見れば、必ずどこかは夜。

お祝いが地域ごとに引き継がれて行けば、平和な世界中のどこかしらで、いつまでも平和への祝福が続くことになります。

歌詞考察5:始まりは1つの決意から

Gimme one night,

Gimme one hope,

Just gimme,

One man one man,

One bar one night,

One day hey hey,

Just gimme gimme gimme,

Fried chiken (one vision)

「一晩でもいい、平和のために力をくれ

僕に平和への祈りをくれよ

僕にくれよ

たった1人でもいい、1人からでもいい

1軒の酒場から、たった一夜から、

1日からでもいいんだ……」

大勢の祈りが集まれば、大きな力を発揮できます。

実際に大勢の祈りが、見ず知らずの人の病気を癒した事例もあるほどです。

大勢が集まるには、小さな思いから始まるのが普通です。

歌の主人公「僕」は、みんなの日常の一コマを「祈りの時間」に充てることを求めています。

時間や場所を合わせなくてもいいのです。

朝起きた時、思い出した時、夜寝る前。

それぞれの人がやりやすい時に、平和への祈りを世界に送る。

するとそれらの祈りが溜まり溜まって、バケツの水が溢れるように実現に動き出す時がきます。

「僕」はその瞬間を諦めずに待っているのです。

歌詞考察7:「フライドチキン」の私的解釈

ここまでメッセージ性の強い歌詞が並んだ「One Vision」ですが、曲の最後は脱力しそうなフレーズで終わっています。

突然の「フライドチキン」の登場です。

これには様々な解釈があると思うのですが、最後に私なりに感じたことを書かせていただき、この曲の考察を締めくくりたいと思います。

最初に聴いた時は「?????」となりました(笑)。

でも何度も聴くうちに、これはQUEENの遊び心ではないか? と思い始めたのです。

セリフをつけるとするなら、

「ここまで壮大なことを書き並べてきたけど、そんなに難しく考えないでさ。
チキンでも食べながら、気楽に祈ったらいいんだよ」

という感じでしょうか。

難しく考えすぎると、なかなか平和に舵を切れない現状にイライラしてしまったりもします。

けれど本来は、そんなに突きつめて考える必要もないのかもしれません。

平和が達成されたあとの世界って、もっと心がゆるんで「ほっ」とできるような場所だと思うからです。

平和が心柔らかなものなら、平和を実現する途上から心柔らかな方が、楽しいし続くはず。

「絶対、平和を実現しなきゃ!」と強く押されるよりも、「平和っていいよね」って声をかけられた方が、「うん、そうだよね」と同意を示しやすい気がします。

だからQUEENとしても、壮大なメッセージを打ち出しただけでは終わりにしなかったのかもしれません。

 

 

Thank you for your reading!
I wish you all the best!

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