高校卒業直後、私は「人に合わせること」に慣れきっていたと思う。
先輩からご飯に誘われれば行き、「手伝ってくれ」と言われれば手伝い。
無償と有償の境もなく全力を尽くして頑張った。
少しずつそれがしんどくなってきた。
そこで気づいたのは、人に合わせることが当たり前のようになっていた無意識だ。
先輩・後輩の上下関係がしっかりした組織の中にいたので、良くも悪くも「上の指示に従う」ことが身についていた。
高校卒業と同時に、ちょっと捨てて置けば良かったのだ。
もちろん、素敵に感じる先輩もいる。
尊敬している先輩も何人も。
同時に、苦手に感じる人の姿も目撃してきた。
「こういうのは嫌だな」と体験的に会話の仕方を学ぶ機会も得た。
苦手と感じる人にも「先輩だから」という理由で会い続けていたのは、本当に自分の至らなさを痛感する機会になったと思う。
身近に「あれはちょっと……」と言ってくれる人がいたから気づいた。
ここ数年間の我慢に気づいて、少しずつ足を洗う。
これからは、自分が「一緒にいて楽しい」「これからも会って話したい」と思える人との繋がりを大切にしたい。
今はそんな最中だ。
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