こんにちは。スピリチュアル作家の皇月ノエルです。
「かっこいい文房具を使いたい!」
高校2年生の頃から、万年筆を愛用しています。
2020年現在で、万年筆歴は5年。
これまで4本の万年筆と付き合ってきました。
そもそも万年筆を使い始めたきっかけは「かっこいい」から。
小説家には、着物と羽織を着て、キセルをふかしながら万年筆を持つイメージがありました。
タバコはやっていませんが(笑)、万年筆はかっこいい。
せっかくだし使ってみたい! がスタートです。
万年筆の良いところ3つ
万年筆って何が良いの? そう思った方もおられるでしょう。
私なりに感じた、万年筆の良いところを紹介します!
1,書けば書くほど滑らかに
万年筆のペン先は、書く人のクセによってだんだん削れていきます。
これは良いことだし、自然です。
一定の角度に削れることで、その人にとって使いやすいペンに成長していくから。
結果、「私だけの書きやすい万年筆」が誕生していくわけです。
この「自分専用」感も魅力の1つに感じました。
実際、4年目になる万年筆はとても書きやすくなりました。
使うほど手に馴染み、すらすら書けるようになっていきます。
2,替えのインクを見つけるのが簡単
これは私だけかもしれませんが、ボールペンの替え芯を探し歩くのが非常に面倒です。
対する万年筆は、替えのインクを探すのがとてもラク。
基本的に、万年筆はペンのメーカーと同じメーカーのインクを使うのが基本です。
PILOT社製の万年筆に、ペリカン社のインクを使ってはいけません。
万年筆を買ったお店に行けば、大抵、万年筆用のインクも置いてあります。
また、ペン本体に製造会社の名前が刻印されているため、どこのブランドのインクを買えば良いか一目瞭然です。
雑貨屋でなんとなく買ったボールペンは、替えインクを別の店まで探しにいかなければならないこともあります。
万年筆は、買ったお店に行けば必要なものがある程度揃います。
これが大きな安心の1つです。
3,長く使える工夫がいっぱい
万年筆の調子が悪い。
正しく使えているか不安。
そんな時、文具店に行くと「無料修理キャンペーン」が開催されていたりします。
事前に申し込んでおけば、キャンペーンや相談会が開かれる時に教えてもくれます。
こういう相談会は、どこかしらの万年筆メーカーが主催しているもの。
でも小さい字で「他社製品も見れます」と書いてあるイベントもあるのです。
メーカーを気にせず持っていくことができます。
修理費が別途かかることもあるでしょうが、手入れして長く使うためのシステムが整っていると言えるでしょう。
もちろん、万年筆を買うと保証書がついてくるので、メーカーに送って修理してもらうのも手。
ただし、「正しく使えているか不安」「壊れているか分からないけど、見てほしい」だけの時にいちいちペンを送っていたら、荷物代がかかってしまいます。
その点、近所の文具店が相談会が開かれていると、とても便利に利用できるはず。
気に入った1つのものを長く使い続けたいなら、圧倒的に万年筆をお勧めしたいです。
万年筆遍歴4本(3種類)
さて、私はこの5年間で、3種類4本の万年筆に触れてきました。
コレクションしている方の足元には及びませんが、私なりの使用感をお伝えできればと思っています。
1,PILOT カクノ
最初に使ったのは、「カクノ」という名前の1本。

これは万年筆初心者にぜひおすすめしたい!
なんと言っても
- 価格が安い(1000円程度)
- カートリッジなのでインク交換も簡単
- カラーバリエーションが豊富
なのが魅力です。
万年筆の値段は、ピンからキリまで。
初めての万年筆に高額なものを選んで気後れするよりは、
気軽な値段のものを使ってどんどん書いてみた方が、早く「万年筆とはどんなものか」が掴めると思います。
私はまさに、そういう理由からカクノを買いました。
また、本屋さんやホームセンターの文具売り場など、多様な場所で手に入るのも良いです。
インク交換は、近くに売られているだろうカートリッジを差しこむだけでお手軽です。

カクノは本体のカラーバリエーションが豊富で、好きな色のボディとキャップを見極める楽しみも。
ボディが透明のものは中が見えるので、使用中のインクの色まで楽しめる代物。
ペン先にはニコちゃん顔が刻印されていて、ペン先を見つめるたびに幸せな気分にしてくれます。
個人的には、最初に「カクノ」の太字、次に細字を購入しました。
私は「試し書きをする」という文化を持ち合わせていなかったため、「太字」「細字」という表示だけでは、どれぐらいの太さの字が書けるのか分からなかったのです。
結果、私にとって太字は太過ぎました。
高校生だったので、赤インクを入れて赤ペンとして使ってました。
インクがたくさん出て、「ぬらぬら」書ける感覚は楽しかったですが、長文を書くのには向かなかったです。
そこで細字を改めて買い、使ってみることに。
こちらは原稿を手書きするのに向いていました。
2,PILOT グランセ(GRANCE)
高校卒業後に購入したのが、PILOT社製の「グランセ」。

本格的に小説を書いて行こう! という決意の表れという心理的要因もあっての購入でした。
ちなみにペン先には「14K」の表記があります。
2本目にパイロットを選んだのは、「カクノ」と同じ会社だから。
まだまだ初心者という自覚があるので、大冒険は避けたのです。
私は、こちらのペンもカートリッジを入れて使っています。
大事に使いたかったので、まだよく分からなかったコンバーターには挑戦しませんでした。
使い始めて4年ほど経ちますが、書けば書くほど筆の進みがなめらかになり最高です。
金属質で重量感のある本体も気に入っています。
このペンを買いに行った時に驚いたのは、万年筆のデザインの豊富さ。
黒くてどっしりした、男性的なデザインばかりではないか……とは狭い偏見でした。
実際は白、水色、明るい青、蒔絵(職人さんモノ)などなど、ボディの原料や色は多様です。
本屋さんに万年筆について1冊書かれた本がいくつもありますが、「これは1冊書けるな……」と納得しました。
知れば知るほど奥深い世界です。
3,セーラー万年筆 プロフィット21ホワイト細字
去年、小さなコレクションに追加した1本。

次なる万年筆をセーラーのものにした理由は、日本の会社だったから。
メイド・イン・ジャパンをもっと体感したかったのです。
日本の会社であれば、修理も頼みやすいかもしれないとも考えました。
次は日本製にこだわらない会社のものを持ちたいとも思っています。
こちらはカートリッジ式の万年筆。
私は「コンバーター」という付属品を購入し、壺インクを吸入して使っています。


セーラー万年筆のカッコよさの1つは、インク壺にもあるのではないかと個人的に思っています。
なんと言っても、四角くてシャープなシルエットがかっこいい!
箱からビンを取り出した時、「はぁ~」と溜息をつきました。
インクを補充するたびに、カッコよさを体感しています。幸せ。
ペン先には「21K」の刻印があります。
書き心地は?
さて、書き心地の話もしなければなりませんね。
結論から言うと、ぶっちゃけ人によります。
紙に触れた時に、ペン先が硬いのが好きな人。
紙に触れた時に、ペン先がほんのり柔らかいのが好きな人。
いろいろいますから。
私はこれまで、14Kと21Kを使ってきましたが、今の所14Kの方が自分に合ってると感じています。
21Kは柔らかすぎて、書いている時に気を遣います。
14Kに慣れているせいもあるかもしれませんが……。
でも、長時間書き続ける時は21Kが「良いな」と思うことも多いです。
柔らかく、なめらかなタッチで書けるので、筆記に力がかかりません。
長時間書いても疲れにくいのは、ペン先の微妙な違いのせいかもしれません。
とかなんとか言っても、やっぱり好みの問題が関わる事です。
いろいろ試して、自分に合ったものを見つけるのも、万年筆ライフの楽しみの1つかもしれませんよ。
万年筆を複数持つメリット
お試しのためにいろいろな万年筆を買うなんてもったいない。
そう思った方はいませんか?
万年筆は時々休ませてあげた方が良い、と何かの本で読みました。
私はそのために、2本目を買ったのです。
長持ちさせたいなら、お気に入りをローテーションで使う。
あるいは、同じ種類のものを何本か揃えておいてローテーションする。
そうやって使うことで、ますます長持ちさせられるそうです。
また、万年筆をお休みさせてあげる時は、説明書に従って綺麗に掃除しましょう。
しっかり中まで乾いてからしまうことも忘れずに。
最後に:左利きの人へ
最後の章では、少しだけ利き手の話を。
私は左利きです。
なんと万年筆には、左利きの人用に作られた製品もあるのだとか!

調べると、他にもいろいろな種類が出てくると思います。
万年筆は、右利きの人が書いた時に、インクが出やすくなるように作られているそう。
例えば横線を引く時、右利きの人は引いて書きます。
左利きの人は押して書きます。
万年筆は引いて書いた時にインクが出やすいそう。
右利き用の万年筆を買って使えないことはないでしょうが、せっかくノリノリで書いている時に、突然インクが出なくなると「うっ」と詰まってしまいます。
左利きの人が右利き用の万年筆を使っていると、そういうことが起こる可能性もあるのです。
もしこれから万年筆ユーザーになろうかと思っている、そこの左利きのあなた。
気に入ったデザインが見つかれば、左利き用の商品も検討してみては?
私は一通りそろえた後に左利き用万年筆の存在を知り、ちょっと後悔しています(笑)。
でももちろん、右利き用の万年筆を満足いく状態で使えてもいます。
これも好みの問題でしょう。ご参考までに。
Thank you for your reading!
I wish you all the best!
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