お知らせ

皇月ノエルはこんな人

光と音に敏感な「繊細さん」(HSP)。小説家をしています。
コチラの記事で自己紹介しています
↓こんな感じの作品を書いています。
すべて短編です↓
(作品タイトルをクリックすると、作品ページに飛びます)
「第17回星の砂賞」審査員奨励賞受賞作「紙の森」
――悲しみから、朝が芽生える。
「ハナビシソウ」
――知らなかった。先祖が僕を見守っているなんて。
「もがり」
――これだけは覚えておいてね。私が、ずっと君を好きだっていうこと。
星の彼方から君を愛す
ご一読いただけますと嬉しいです。

BOOTHにて作品販売中!

ハンドメイド刺繍作品は、メルカリからBOOTHにお引越ししました。
小説、TRPGシナリオも今後追加予定です。
商品を探しに行く

白い手袋と老紳士

ブログ -BLOG-

この間、白い手袋をして車を運転する老紳士を見た。

 

いや、「老」をつけて良いのかどうか分からない。
私を追い越していった車に、初老のご夫婦が乗っているのがちらりと見えただけで、私の視線はもっぱら白い手袋に集中していたからだ。

 

それでも執事のような真っ白い手袋と、とても上品そうなご夫妻のたたずまいが、強く私の印象に残った。

 

真っ白な手袋をして車を運転する見た目もさることながら、その紳士が道を曲がろうとハンドルを切った時、その手つきが流れるようで繊細で、とても丁寧な運転だったのだ。

 

あれは運転に慣れているを通り越して、「丁寧な運転に慣れている」人の操作だと思った。

 

 

あんなに上品な人が日本にもいるのか、と思うと同時に、遠ざかる車そのものに目がいく。

 

銀色のセダンは汚れひとつなく表れていて、上品に光る程度のワックスがかけられて柔らかく景色を反射している。
車体の上を流れていく見慣れたはずの景色が、いつもの何倍も上品に見えた。

 

丁寧に洗車をし、丁寧にワックスをかける紳士の姿が脳裏に浮かんだ。

それはあくまで私の想像でしかない。もしかすると、ガソリンスタンドで洗って貰ったばかりだっただけかも。

どちらにしろ、紳士の上品なたたずまいはその場で振る舞えるものではないし、きっと長年丁寧な運転を続け、大切な奥さんを隣に乗せ、いろいろな場所へ出かけたのだろう。

 

そうやってあれこれ勝手な想像を膨らませていると、おそらく仲の良いだろうご夫婦のことを考えて、なんとも幸せな気持ちになるのである。

 

 

 

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました