「僕、死ぬ運命じゃなかったみたいだ」【皇月ノエルになるまでPart3】

こんにちは! スピリチュアル作家の皇月ノエルです(*´▽`*)

 

「皇月ノエルになるまで」前回のおはなしは下のリンクから☆


 

 

死後の世界は地球とは違うだろうから、受験勉強なんてないに違いない。
うるさいプレッシャーに悩まされることもない。

 

すべてのイライラから解放される。

それに、ここでリタイアすることも運命で決まっているかもしれないじゃないか。

下校時は一人のことが多いので
うまい死に方を考え始めることが多くなりました。

でもここまで一応頑張ってきたし、高校入試の前期選抜(推薦入試のようなものです)までは頑張ろうと決めました。

前期選抜は2月1日。合格発表は2月10日。

対する後期選抜(一般入試のようなものです)は3月で、とても心が持つ気がしません。

もしも前期選抜で三高入れなかったらこの世におさらばしようと決めました。

張りつめて張りつめて勉強して、ついに迎えた前期選抜。

翌日の新聞に答えが載っていたので自己採点しましたが、数学が66点とかで
(当時の私としては低い点数でした。高校時代はこれぐらい取れればすっごく喜んだ(笑))、

国語はまあ得意だし結構よかったみたいだけど

ああ、やっぱり無理だなあ……

 

もう8割方諦めた私は、受験が終わってから合格発表までの10日間を、
思い切りゲームと、小説と、読書をして過ごしました。

何も考える気になれなかったし、自分だけ死ぬんであれば、小説という自分が作った作品は世に残る。
それなら1文字でも多く書き残しておかなくちゃ……。

そして合格発表。
16時まで緊張して過ごし、家族で車に乗って三高へ。

変な自信があったのを覚えています。

一人の私が
「いや、数学の点数悪かったし。どうせ無理だろうよ。今のうちに世界に別れでも告げておくんだな」と言うのに対して、

もう一人の私は
「いや、絶対いけるし。私は合格してる。だってそう思うもん。」
とせめぎ合います。

合格者番号が掲示してある掲示板まで母と歩く間に、前方ではかけられていた布が取り払われて合格者番号が張り出されます。

群がっていた群衆からわっと声が上がりました。

「あった!」「受かった!」
「残念だったね、また挑戦しよう」

笑って抱き合う人、写真を撮る人

顔を落とす人、泣きだす女の子

いろんな人が目に入って、すれ違って歩き去って行く。

私は俯いたまま、なかなか通れない群衆に若干苛立ちながら掲示板に近づきました。

受験番号は受験票を見なくても覚えている。

2221の四桁が書いてあるかどうか。

変に自信を持つ私と「無理だ」と囁く私が一層激しく戦います。

顔を上げてすぐ、私は重苦しい何かがはがれたように思いました。

「あった……!」

 

 

→皇月ノエルになるまでPart4へつづく

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